相談事例

連絡帳の「良いところ」を、事実からやさしい言葉にする

連絡帳や所見で、その子の良い様子を伝えたいのに、「元気でした」「楽しそうでした」しか出てこない

5分 ChatGPT できた安心

こんな人へ
連絡帳・個別支援の所見で、子どもや利用者の良いところ・成長を言葉にしたい人・毎日同じ表現になってしまう人

今日の相談

良い様子が言葉にならない

連絡帳を前に、その子の良い様子をどう言葉にすればいいか悩んでいる主人公

ちゃんと見てるのに「元気でした」しか出ない…

AIへお願い

今日見た子どもの様子(事実)をAIに渡している相談者

今日見た事実を1つそのままAIに渡す

AIの返事

観察した事実が、あたたかい連絡帳の一文になって返ってくるのを見る相談者

盛らずに、あたたかい連絡帳の一文になる

ポイント

今日のポイント

できた!

書けた

連絡帳の一文が書けて、安心した表情の相談者

その子だけの様子がやさしい言葉で伝わる

また困ったらおいでと言うほー先輩

ちゃんと見てたあなたやから書けた言葉や。それが、いちばん届くんやで。

絵で流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「連絡帳とか、所見を書くときに困るんです。その子の良いところは、ちゃんと見てるつもりなんです。今日も頑張ってたなあ、って。でも、いざ書こうとすると『元気に過ごされました』『楽しそうでした』——毎日それしか出てこなくて。同じ言葉の繰り返しになってしまって、これでちゃんと伝わってるんかなって」

福祉や保育の現場で、本当によく聞く相談です。良いところは見えている。でも、それを言葉にする途中が、うまくいかない。「見た」と「書く」のあいだに、ひと山ある。忙しい中で、その子だけの様子を、あたたかい言葉にするのは、思った以上にむずかしいものです。

この「ちゃんと見た良いところを、その子だけの言葉にする」ところを、なんとかしたい——というのが今日の相談です。

2. 大丈夫です

ほー先輩:大丈夫やで。「元気でした」しか出てこんのは、あなたの語彙が足りひんからやない。あなたはちゃんと見てる。ただな、「見た事実」を「言葉」にする、その途中が抜けてるだけなんや。そこを今日は手伝ってもらお。

そうなんです。良い連絡帳の書き方のコツは、いきなり「良い言葉」を探すことではありません。まず今日見た「事実」を1つ思い出すこと。「初めて自分で靴を履けた」「お友だちにおもちゃを貸していた」——その具体的な事実さえあれば、あたたかい言葉は、あとからついてきます。

今日やるのは、見た事実をAIに渡して、連絡帳向けのやさしい言葉にしてもらうこと。ひとつ大事な約束は、盛らないこと。「大きく成長しました!」のような誇張ではなく、見た事実そのままを言葉にします。事実から書いた言葉が、いちばんまっすぐ届きます。

3. 今日使うAI・道具

今日使うのは1つだけです。

  • ChatGPT(無料で始められます) … 今日見た事実を渡して、連絡帳・所見向けのあたたかい一文にしてもらいます。事実にないことは、足させません。

むずかしい言葉はいりません。見たことを、そのまま渡すだけです。

4. 実際にやってみる

そのまま真似できる手順です。いきましょか。

ステップ1:今日見た「事実」を、1つ具体的に書く

うまく書こうとしなくて大丈夫。大事なのは、評価ではなく事実を書くことです。「がんばっていた」(評価)ではなく、「何回も挑戦して、自分で靴を履けた」(事実)。事実が具体的だと、言葉はぐっと温かくなります。

子どもや利用者の名前は、渡す前に「Aさん」「お子さん」に置き換えましょう。

ステップ2:ChatGPTに、このまま頼む

次の指示文を貼り付けて、ステップ1の事実を続けて貼ります。

次は、連絡帳(または所見)に書くために、今日見た様子(事実)です。 ①保護者に伝わる、あたたかい連絡帳の一文にしてください。 ②書いた事実だけを使い、良く見せるための誇張は加えないでください。 ③言い回しを2〜3パターン出してください。

【今日見た事実】 (ここに、ステップ1の事実を貼る)

コツは②「誇張は加えないで」です。AIは頼むと、つい「大きく成長しました」「素晴らしい一日でした」と盛ってしまいます。でも、盛った言葉は、読む人にはなんとなく伝わってしまうもの。事実からの言葉こそ、その子だけの、本当のほめ言葉になります。

ステップ3:実感に合うものを選んで、事実を確かめる

出てきた2〜3パターンから、自分の実感にいちばん近いものを選びます。そして、事実と違う”盛り”が混じっていないかを確認。「そこまでは言えへんな」と思ったら、遠慮なく削ってください。最後に、自分の言葉を少し添えても。その子を見ていたのは、AIではなく、あなたです。選んで、確かめるのは、あなたの役目です。

ほー先輩:ほめ方に、上手も下手もないねん。ちゃんと見て、見たとおりに書く。それだけで、その子だけの一文になる。盛らんでええ。見たことが、いちばんのごちそうやからな。

5. 完成例

実際にやってみると、こんなふうに変わります。(架空のお子さんの例です)

ビフォー(今日見た事実の走り書き)

・今日、初めて自分ひとりで上履きを履けた
・何回か挑戦して、できたとき うれしそうに笑った

アフター(ChatGPTが整えた連絡帳の一文・2パターン)

パターン1:
今日は、上履きを自分ひとりで履くことに挑戦しました。
何度か試すうちに上手に履けて、できたときのうれしそうな笑顔が、とても印象的でした。

パターン2:
自分で上履きを履こうと、あきらめずに繰り返す姿が見られました。
履けた瞬間、ぱっと笑顔になって、こちらまでうれしくなりました。

事実2つが、盛らずに、あたたかい一文になりました。「大きく成長しました」のような誇張はどこにもありません。見た事実そのままだから、保護者にもまっすぐ届きます。かかった時間は5分ほどです。

6. 使ってみた感想

いちばん良かったのは、毎日「元気でした」だった連絡帳に、その子だけの様子が書けるようになったことです。事実から書くので、言葉が嘘っぽくならない。書いていて、自分でも気持ちがよかったです。

気をつけたいのは、AIは放っておくと盛ること。「素晴らしい成長です!」と大きく書きたがります。でも、そこは「誇張しないで」と止める。ほめるとは、大げさにすることではなく、ちゃんと見た事実を、やさしい言葉にすることでした。

一方で、事実と違うことは絶対に書かない。これは連絡帳や所見では、いちばん大事なところです。言葉を整えるのはAI、事実に責任を持つのは、見ていた自分。この分担を守れば、あなたの「ちゃんと見ているよ」が、保護者にきちんと伝わります。

7. 今日できたこと

今日できたことを、言葉にしておきますね。

  • 今日見た事実から、連絡帳・所見のあたたかい一文を作れた。
  • 「評価でなく事実から・誇張しない」という、ほめ方の型を覚えた。
  • 名前を伏せてから渡す、を守れた。

明日もまた、その子の「ちいさな事実」を1つ見つけるところから始められます。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:ほめるっちゅうのは、盛ることやない。その子をちゃんと見て、見た事実を、やさしい言葉にすることや。上手な言葉より、「ちゃんと見てたで」が伝わる一文のほうが、なんぼも嬉しい。今日見つけた小さな事実、それがもう、その子への何よりのプレゼントやで。今日もよう見ててくれたな。